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ワーロンシート(0.2㎜)施工後の「たるみ」によるクレーム対応

ワーロンシートとは?
ワーロン社製 ワーロンシートは、光をやさしく透かす和紙障子の美しさをそのままに、耐久性や防炎性にも優れているインテリア素材として使われています。

今回は、このワーロンシートが施工の約7か月後に、写真のようなたるみが出て、ブカブカしているというクレーム対応のお話しです。

2020年3月
これは当社が工務店より受注し、工務店指定のワーロンシートを施工して納品したものです。和紙の障子の接着方法は糊ですが、ワーロンシートは両面テープで施工します。もともと当社では、ワーロンシートを施工する前から伸縮による不安があったため、事前に工務店にはそのリスクを伝えました が、工務店依頼によりワーロンシート施工の建具を納品しました。

2020年12月
その約7か月後、写真のようなたるみが出たため、施主様は工務店へ問い合わせたわけですが、その責任を指示どおり施工した当社へ転嫁して逃げてしまいました。

それから数か月、余りにも無責任な工務店の対応を見かねて、どんな対処方法があるのかといろいろ他の業者に聞いたり調べたりしましたが、結局のところ再施工しかないとのことでした。
また、同様のケースによる相談を他からも受けることがある...とも聞きました。

再施工では、解決にならないと思い、他の方法を調べ続けた結果...

2021年3月 カセン和紙工業(株)「プラカフイルム」を見つけました。

プラカフイルムが良いのではと思い早速、電話相談しましたところ、和紙と和紙の間にポリエステルフイルムを挟んであって伸縮しにくい とのことでした。

【プラカフイルムの特徴】
○ポリエステルフィルムの両面に和紙を貼り合わせてありますので破れません。
 (塩化ビニールの2.5倍の強さ)
○三層構造により、結露防止効果と冷房効果があります。
○熱による寸法安定性に優れている。 (塩化ビニールの1/2の熱収縮率)
塩化ビニールと比べて環境に優しいポリエステルを使用している。
でんぷん糊で貼れる。
カッターナイフで切れる。
○重ね貼りができる。

カセン和紙工業(株)「プラカフイルム」による張り替えで対応しました。
袖格子を外すわけにはいかないので、現場にて施工しました。
ワーロンシート製作の既設(5本分)の両面テープを剥がすべく、施主様にも応援していただき2日(4人手間)の共同作業となり、施主様ともども両手の親指は水膨れで大変でした。

【施工の注意点】
・両面テープで固定したら捲ってはいけません。両面和紙の構造のため捲ると和紙が破れます。
・プラカフイルム両面は、片面コーティングによりマスキングテープが付きにくい方があります。

【反省点】
ワーロンシート等の伸縮が激しい和紙を張る場合は、リスクを避けるため両面組子等の製作方法で、ワーロン1㎜以上を挟みこむ障子がベストです。割高になりますが施工後のリスクを考えると施主様にとっても良いと思います。

公共施設(福祉会館) 洗面台改修工事

前回の設備業者の不備により、水道配管より水が漏れて洗面台の床板が腐ってしまったため、改修工事を行いました。

 
施工方法を工夫して施工費を抑え、その分、強度のある素材を使用!

人造大理石の洗面台が埋め込んであるため、洗面台を移動せずに洗面台の床板等の交換することを選択。 洗面台を移動して洗面器の取り外しが伴うよりも、格安にて施工可能でき、施工時間も短縮されます。

4方枠を最初から組んだボックスを既設に合う寸法で制作することにより、スムーズに交換し施工時間を短縮。 また、裏板を最初から組込むと既設の洗面器に当たって設置出来ないため、後からビス留め出来るようして、洗面台を移動せずに施工しているので、施工費を抑えた改修を可能にしています。

施工方法を工夫して施工費を抑えた分、新しい洗面台はメラミンで制作してあり、腐りに強い素材を使用しています。(ポリ合板とは違う建材です) 予算が無いからとポリ合板で制作する事なく、今後を考えてメラミンにて制作してある点がポイントです。

M寺 門戸(格子戸)改修工事

縦格子(約20年前施工)のホゾが緩んで戸が斜めになっていた門の改修に伺いました。
干割れ(ひわれ)がひどく木材が腐りかけていました。

横格子を太くして、ホゾの効きを強くしました。
上下桟はホゾを抜き、くさびを打つ事で強度を増しました。
上桟・框上部にはアルミ板を施工して雨対策を施し腐り防止を施しています。
耐防水・耐腐り防止塗料(キシラデコール#108木材用)を塗布しています。
ホゾなとの重要な部分には、根太ボンド(ウレタン製)を使用して組立てあり、雨対策を施してあります。
既設の丁番が石に固定されていたため、丁番の位置を既設にあわせて彫り込んであります。

上部にアルミ板を施工
正面からは見えないように切り込んで施工しています。
接着材にはウレタン系ボンド(耐水)とビスにて接着。
木材は切小口より水分を吸収、そして乾燥を繰り返して干割れ(ひわれ)していくため、特に框(かまち)の上部に施工をする事は重要だと考えています。
当社の「こだわり」です。
見た目も良いし長持ちします。
少しの予算アップで長持ちする施工です。

他社から建てつけヘルプ! の問合せ

困った! 自社の出入り業者では解決できない・・・

先日、ある業者様より木製建具の取付け依頼がありました。
他社で制作した建具がうまく納まらない、という状態をなんとかしてほしい...というご依頼です。 このご依頼は、改修工事により他社で製作した建具の建付けが、18㎜ほど上下で隙間が出来てしまう状態でした。

現地で建具を見たところ、高さも幅も規定通りにしか制作されていませんでした。 (右図のありえない建付けでした)
この建具を使っての建付け依頼でしたので、仕方なく戸車を曲げて、片方は建具の下をを削り対処致しました。

一歩先を見据えての「ものづくり」も技術力と考えています!
当社で制作する場合は、現場でカットして高さ調節ができるよう、建具を制作していきます。
また、現場状況に応じて建具を柱付けで削って対応しなければならない時があります。
そういった場合には、現場で小口テープを貼って対応致します。

リフォームには 「歪み・傾き」 がつきもの!

リフォームするなら、木材の加工ができる業者を選ぶべし!
昨今、リフォーム物件が多くありますが、施工業者の技術力も人によって、大きく差があります。
今時の既製品を中心とした組み立てタイプのリフォームで、木材加工ができない職人がたくさんいます。

建物には 「歪み・傾き」 がつきものです。
歪み傾きをある程度、修正してくれている業者であれば、建具はなんら問題なく納まり完成となります。

しかし、そうでない場合が多々あります。
こんなとき、最後に納める建具にしわ寄せがきます。
もちろん、建具のみの入替え時やバリアフリー工事などで、壁はそのままに床のみ高さを変えたりした場合には、必ず調整が必要になります。

建具のプロ、指物職人「さしとし」におまかせください!
指物職人の仕事は、建具を制作したり、きれいにすることだけでなく、確かな技術力も含まれています。
アイデアと確かな技術力で、工期を短縮し施工費を抑え、きれいに仕上げます!

工場で張り替えられる、襖の実態......

愛知県の業者さんの工場を視察に行った時のことです。
襖の張替を工場にて施工されていました。

なんと! この工場では、既設の襖紙をはがすことなく、茶裏襖紙をそのまま貼っていました。

これはなにを意味するのか、、、安いはず、、、

まず、通常は既設襖紙を捲る(まくる)か、受け紙(下地用薄紙)を貼ってから、襖紙を貼ります。
それから、茶裏襖紙はアパート用で、 裏が茶色紙の襖紙です。

もちろん、これはアパートではなく個人住宅なのに・・・
現在、襖紙の中では最も廉価な襖紙を、直に貼るなんて事は考えられません。
なにもここまでコストカットして、利益追求主義でなくてもよいと思いませんか?
このような工法では、近い将来、既設の紙の灰汁(あく)が浮き出てくることになるでしょう。

見えないところに違いあり!
当社は通常の施工でも「ひと手間かける」職人が昔から受け継いできた技法で施工します。
当社では何回も張替してある襖は、必ず襖紙を捲って(まくって)、受け紙を貼ってから襖紙を貼ります。
住宅には、決してアパート用の襖紙はお勧めしません。

ウレタン戸車の破損についてチェックしてください!

平成13年~16年頃に施工された木製建具がある場合は、ご確認ください。

ヨコズナ製ウレタン戸車を使用されている場合、下記写真のような破損をすることが確認されています。
メーカーからは、弁償等の保障はしないとの事です。
引戸のスベリが悪い場合の原因として疑ってみて下さい。

当社では、迅速に交換等の対応を承ります。
有償となりますが、敷居やレールが摩耗する前に交換される事をお勧めします。

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